子育てと介護のダブルケアをそっと応援・寄り添いを大切にするライフオーガナイザー/メンタルオーガナイザーつるさきかよです。
思いで話。
介護が必要になったり病気に侵される家族がいる時、入院するとじわじわとその姿は変化していくものだ。
生きている時、そのギャップを受け入れるのに苦しむ家族。
でも
一番苦しんでいるのは、実は本人なのではないだろうか。
ぽろりぽろりとこぼしていた会話はいまは思い出せない。雰囲気だけは思い出せるが。
毎回帰りの車は、家へ連れて帰れなくてごめんね、と目の前では言えない言葉をひとり吐き出した。泣きながら運転していたことだけは覚えている。今考えると、めっちゃ危ない。
毎回、かよ、ありがとう、と言ってくれた父に笑顔でまたね、と言うのは、苦しかったんだよね。一緒に連れて帰りたかった。
話せなくなってから、あー最後にお話できて、かよ、と呼んでくれた日に、録音しとけば良かった。なんて、思ったりもした。
妻であった母が生きていたら、父は最後まで家にいられただろうか。
それとも、母が潰れないように、4人で介護したのだろうか。そして、母のメンタルケアのために、入院してもらう決断ができたらラクだったのだろうか。
母がいない分、わたしが看ないといけない、それなのにわたしは結婚して家族もいる、実家で看れなくて入院させてしまった、と必要以上に思っていたのがつらさの原因だったかな、と今振り返ると思う。弟や妹は、若者らしく振る舞っていてうらやましかったし、まだ子どももいない彼らに、『母がなくなってから男手ひとりで親として育ててもらった恩返しをしよう』と言うわたしの言葉はわからなかったのだと思う。温度差を感じた。それはきょうだいからしてもそう感じたろうし、わたしたちは自分たちが疲れてくればくるほど、ヒリヒリしたLINEがやりとりされるようになった。彼らには、ずいぶんな隔たりを感じた。それでも、彼や彼女にはフルタイムの仕事があるにも関わらず、土日の休みや夜に一時、一緒にいてくれた。
おかげで、頭の片隅にあるけれど、その時間はすこしリラックスして自分の家族のことをできた。距離感はリフレッシュを確保してくれたように思う。
わたしは仕事をやめて、お昼の時間にほとんど毎日見舞いに行くことで、父への罪悪感をはらしていたのかもしれない。
ただ、現実は非常に厳しく、少しずつ進行していく様子を見ること、できないことが増えていき、淡々と業務連絡のようにナースに言われることも多く、あまりにつらくて行けない日もあった。そんな日は自分を責めまくった。
どちらにしても、現実にはマンパワーは足りず、わたしが仕事を辞めても状況は変わらなかったことだけは確かだ。だから、もしそういった状況になった時は、どうか仕事を辞めないでお金を使いながら、第三者にも頼りながら、ラクに快適に介護する方法を考えてほしい。
亡くなった後
元気で若々しかった姿も
病気になった姿も
フラットに
両方思い出せるようになったとき、
わたしはやっと元気になれた、と感じた。
子育ても介護もひとりでしない・させない
そんな社会にしたいな
そして介護する人も介護される人も
最後までしあわせを選べるように
小さくてもいいからチカラになりたい
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