片付けのプロ・シニア生活環境オーガナイザーのつるさきかよです。現在は地域包括支援センターでシニアのために日々よりよい暮らしを考えています。
自費ベッドを入れることは、包括で働いていると時々行うサポートです。
さて、もしあなたや親御さんが何かをきっかけに、自費ベッドをレンタルしたいなぁと思うとき、どこの部屋に置きたいですか?
例えば、おひとり暮らしで家族が手伝わない場合、福祉用具さんがメジャーを取り出し計測、その都度本人に同意を得て、家具を一緒に移動します。
なぜなら、実際の搬入日の前には必ず準備が必要だからです。
当日に動かすのは現実的ではありません。
シニアには温度はいのちを左右する大事なポイントなので、エアコンの冷気暖気が届く部屋か。
頭の位置はこちらでいいか。
テレビ画面が隠れず見えるかと
本人の便利さも大事にします。
ベッドを置いても収納の扉や引き出しを開けられるか。
押入れをつぶしても良いのか。
開けられなくなってもほんとうに困らないか。
そのために代わりに取れる場所は確保できているか。
本人の生活を想定した質問をして、一緒に考える必要があります。
わたしは福祉用具やさんが家具を動かしやすいよう、おうちの環境を考えて、数センチ重なっていた埃を掃除機で吸うこと、持参した拭き取りシートで拭くことをしました。
これがきっとシャドーワークと呼ばれるものだと思います。自費ベッドを入れるだけでなく、こうした仕事が数多くあり、自費ベッドが入れられます。
本当はこの仕事は、支援者が行うのではなく介護報酬がついて専門家が行うことだと思います。ケアマネージャーよりもライフオーガナイザーがやる仕事です。
片付けサポートでやってきたことがここで役立ちますが、いまはケアマネ業務をしています。だから、すごく複雑。
ケアマネさんたちが無償でやっていること、わたしはそれはおかしいと思います。だってね、本来ケアマネの仕事じゃないから。
国は現場の仕事をどれくらい知っているのでしょう。
だからと言ってそのままにはできないものです。
今後増えるシニアのおひとり様、お元気なうちにお片づけをしておいたほうがいいですよ。
ご実家が遠くケアマネさんに言えばなんとかなると思っているお子様、仕事が忙しくてもあなたの親です。
有休や年休、自分の時間を使って、親の生活環境を一緒に整えてあげましょう。
親のモノを捨てるのが実家の片付けではありません。
電話したり、どんな生活を親が今送っているか聞いたり、何に本当に困っているかを一緒に考えてみてほしいです。
親御さんや包括は平日やあなたの休日に電話をかけてくるでしょう。『働いているのに』という怒りは、一旦収めてください。なぜなら、家事に仕事に働いているのをわかって連絡しているからです。ということは、その電話連絡はある意味、ギリギリだということです。
自分の時間を使って、親の生活環境を一緒に整えることも大事なこと、うなずけた方は親御さんやケアマネさんにあらためて連絡してみてくださいね。
必要な時には動く家族を応援しています。ひとりはきついなら、シニア生活環境オーガナイザーを使ってくださいね。
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次のブログで報告します♪