子育てと介護のダブルケアをそっと応援・寄り添いを大切にするライフオーガナイザー/メンタルオーガナイザー/シニア生活環境オーガナイザーつるさきかよです。
みなさんのご両親は買い物などの外出時、どんな手段で行っていますか?
バスや電車、それとも自家用車?
もしそれほど都会じゃなく役所や銀行、スーパー、病院が近くにない方は、車での移動が多いかもしれませんね。
行き先は他にも、理美容院、畑、文化センター、友人の家、道の駅など暮らし方によってそれぞれでしょう。
そんな親がいつもの車庫入れが苦手になったり、ちょこちょこ車をぶつけ自損事故を起こすようになったら、車の運転をどうするか親と一緒に考え始める時期かもしれません。
本人としても今まではそんなことなかったのにな、とショックに感じる方もいますし、たまたまだろうと楽観的に考える方もいるでしょう。
私の父は国家公務員だったので、交通事故を起こすと名前が出るからと若い頃から本当に気をつけて運転をしていました。
ですが、病気の影響で筋力が低下しチカラが入らなくなったり、アクセルやブレーキがタイミングよく踏めなくなり、空間認知能力の機能が落ちてきたことがわかったため、家族で話し合いをしました。
ですが、わたし達子どもが父に車の運転を辞めてほしいと言ってからは父は口数が少なくなり、家からあまり出なくなってしまいました。
電化製品が好きだったので家電屋さんに新しく出た製品を見に行ってみたり、父子家庭で子育てがひと段落してからは旅行が趣味になり旅行代理店に話を聞きに行ったり、大きな書店に行き、本を読み漁っていた父。
今思えば、わたしたちはその楽しみを間接的に奪ってしまったんですよね。
子どものわたしたちは、20代後半から30代前半で、仕事に家事に子育てに忙しいそんな世代。
父には『事故を起こして誰かの命を奪う前にもう運転辞めてもらえんかな?』と心配ばかりしていました。今思えば、自分勝手だったなぁと思っています。
父も数回のお願いで、仕方なさそうに『わたしたちはみんなお父さんの足になるからね!行きたい時は早めに言って!』という子どもの想いを聞いて、受け入れてくれたのでした。
今思うと本当に恥ずかしいのですが
『わたし達が難しいときはタクシー呼んだらいいしさ!大丈夫どうにかなるよ!』と軽く言っていました。
ただ、今振り返って思うと、わたしたち子どもは父の気持ちをあの時は何も理解できていなかったなと思います。
今までドアツードアだった車での生活から、タクシーを利用する生活になるにはお金がもったいないと思ったり、それやったら外出する気になれない、もう出かけんでいい、我慢しようと思ったのではないかな、と想像します。
父の場合は実家からバス停までが遠く坂道があり、バスの選択肢はありませんでした。
こんなわたしの失敗経験からも、親に車の運転を辞めてほしいなら、バスやタクシーに乗る頻度を少しずつ増やして行かれることをおススメします。
バスや電車に乗り降りする手順も覚えられますし、自分の移動には交通費が増えることは当然だと思ってもらうことができるからです。
では、具体的に今すぐできるおススメしたい行動を紹介します。
まずは近場のタクシー会社の電話番号を携帯電話に登録しましょう!一社だけでなく、いくつか登録しておけば、予約できるタクシーがない場合、別の会社に変更も可能です。
また、親にスマホが使えるようになってもらっていれば、今はタクシー配車アプリをインストールしておけば、なかなか予約ができない(涙)と嘆く状態にならなくてすみます。
Appleの方向けに下にアプリのリンクを貼っておきます。Androidの場合にも、検索窓に『タクシー 配車』など
入れてみてくださいね。
1️⃣GO(ゴー)アプリ
「GO タクシーが呼べるアプリ 旧MOV×JapanTaxi」をApp Storeで
2️⃣DiDi(ディーディー)アプリ
DiDi Rider: Affordable rides on the App Store
付け加えると、わたしは今、ある自治体の地域包括支援センターで働いており、ケアマネとして、タクシーの予約をお手伝いすることもありますし、ちょっとしたスマホの使い方をサポートする時もあります。
車の運転を辞められてなかなか出かけられていない方には1番近くのバス停から行きたい場所に行きやすいバスのルートや、何番にのるかを調べてお知らせしました。それが外出に繋がり、喜ばれたこともあります。Googleマップで調べてみました。
ほんのちょっとした支援で、親の世界は広がります。
もし何かできないかな、と親を心配に思うのであれば、
お父さんお母さんに
何かしたいことある?
と聞いてみてくださいね!
こうして記事にできるのはわたしに介護を経験させてくれた父のおかげ。
わたしに学びをありがとう😊いないと思うと寂しいけれど大事なひとが心にいることは幸せです。いつも感謝しています。
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